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大地と子どもを守る会
秋田県鹿角地区で放射能汚染から子ども達を守る会が立ち上がりました

佐藤さんの見解

さて小坂町長との面談に陪席したり、町民の会の方々と交流したなかで感じたこと。

1、グリーンフィル小坂は、盛土状の最終処分場であり、小坂の市街地の上方に位置している。有害物質の漏出があれば、生活圏への影響は懸念される。

2、今回埋却した松戸の焼却灰は、下方への漏出・浸潤対策はとられていない。側方も同様のようである。上から覆土し、コンクリートで固めただけである。

3、処分場は小坂川・汁毛川などの源流に位置している。毛馬内で米代川と合流するので、とどのつまりは、北秋を横断する一級河川の源流の一つに位置している。

以上のことから、問題山積だった日の出町の谷戸沢処分場が想起された。沢筋への盛土・多摩川の源流付近という点でも似ている。首都の最終処分場でもあり、当時としては最高の管理レベルとされていた。が、遮水シートは破れ、盛土側面からの汚水漏出もあった。

小生としては、今回埋めた1万4千トンで焼却灰受け入れは打ち止めにしてもらいたいところですな。細越町長は鹿角広域行政組合の焼却灰からもセシウムが出ていると言うが、桁が違いますな。鹿角市・小坂町の焼却灰は、直近の県の検査でセシウム137が13Bq/Kgです。134が不検出なので福島由来のセシウムなのかも疑わしいし、バックグラウンド値みたいなものです。環境省ガイドラインの8000Bq/Kgは615倍ですぞ、第一13Bq/Kgの灰なんて何所へでも捨てられます。

ここで、セシウム総量仮計算。
1、鹿角広域行政組合が今後グリーンフィルに処分委託するセシウムの年間量。
14400トン/年X13Bq/Kg=約2億Bq/年
2、すでに埋めた松戸のセシウム、ガイドラインの8000Bq/Kgで計算。
14000トンX8000Bq/Kg=約1120億Bq
3、1120億Bq÷2億Bq/年=560年

ハイハイ、今後地元の焼却灰からでるセシウムの560年分をすでに埋めちゃったわけですな。仮計算とはいえ、どう考えてももう十分でしょう。小坂の人たちには拒否する権利があるし、小生も連帯するものであります。

瓦礫については以下のように考えます。
1、条件付きで受け入れを前提とします。条件は中間処理後(焼却・破砕等)の灰などが100Bq/Kg以下なら県内最終処分、101以上なら灰などは返却。根拠、県内焼却灰の高濃度数値が100Bq/Kgだから。
2、中間処理施設には湿式のフィルターを設置し、外部への放射性物質飛散は100%封止する。
3、受け入れ予定の13万トンが6500トンに減容されそのすべてが100Bq/Kgあったとしても県内で増えるセシウムの総量は6億5千万Bqとなる。小坂に埋めた総量に比べたらたいしたことはない。
4、しかし、以上の県内処理や排出から最終処分に至るまでの過程を、完全に管理・検証することは不可能と思われる。産業廃棄物の排出事業者兼運搬者の経験からも、怪しい再開セシウムさんの指摘からも言えることである。産業廃棄物で使用するマニフェスト(荷札)体制すらあるのかどうか?

やめといたほうが無難ですな。


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